海外FX会社とは

海外FX

 

FX会社には大きく分けて海外FX国内FXがあります。どちらも同じFX会社ですが、海外FXには国内FXにはない、トレーダーにとっての大きなメリットがあります。一方で、無視はできないデメリットもありますので、しっかり理解し、有効に海外FXを利用しましょう。

 

海外FX会社とは

海外FXとは

海外FX会社とは、海外に拠点を置き、日本の金融庁に登録せず営業をしている会社を指します。海外の会社なので、日本の金融庁に登録していないことは当然のように思えますが、無登録で国内居住者向けにサービスの勧誘をしてはいけないという決まりがあるため、海外FX会社は日本の金融庁から度々警告を受けているというのが実情です。

 

海外FXの利用は法律違反か

海外FX

以下、金融庁の「外国金融サービス業者が我が国市場に参入するにあたって適用される法規制」からの抜粋です。海外FXによる取引を日本人が行うことについて、違法性の有無を示すために示しています。

小難しい話が嫌いな方は、2 海外FXのメリット6つと国内FXとの比較 からご覧ください。

 

外国証券業者に関する法律第3条により、外国証券業者が国内にある者を相手に証券取引行為を行う場合には、国内に支店等の営業拠点を設け、監督当局の登録を受けなければなりません。本規定に違反した場合は、同法第45条及び第50条の罰則が課せられます。

⇒ 外国証券業者に関する法律 第3条

⇒ 外国証券業者に関する法律 第45条

⇒ 外国証券業者に関する法律 第50条

 しかし、登録を受けない外国証券業者であっても、その取引相手が証券会社やその他金融機関等の場合、もしくは証券業者が「勧誘」及び「勧誘に類する行為」をすることなく国内居住者から注文を受ける場合は、国内居住者との取引をすることができます

⇒ 外国証券業者に関する法律施行令 第2条

 ここで言う「勧誘に類する行為」とは、「新聞、雑誌、テレビジョン及びラジオ並びにこれらに類するものによる有価証券に対する投資に関する広告、有価証券に対する投資に関する説明会の開催、口頭、文書又は電話その他の通信手段による有価証券に対する投資に関する情報提供」等が含まれます。

⇒ 外国証券業者に関する命令 第7条

(参考)外国証券業者によるインターネット等を利用したクロスボーダー取引(事務ガイドライン 4-4)(PDF:14K)

外国金融サービス業者が我が国市場に参入するにあたって適用される法規制: 金融庁

ではなぜ取り締まられないのかというと、海外在住の日本人向けサービスを展開しているという主張が成り立つからです。海外FX会社の日本語サイトも、日本語サポートも、日本語の広告も全て海外在住の日本人向けだとすれば、問題はないということになります。

日本の金融庁からすると目の上のたんこぶですが、完全には取り締まることができないという状態です。なお、国内の日本人が海外FXを利用することに関して、定められた罰則はありません

金融庁としては、無登録で日本を対象にサービスを展開する業者を放っておくわけにもいかないのは理解できます。悪徳な海外業者による詐欺が発生していることも事実ですし、消費者には国内業者を使ってもらい、国内FX会社が潤った方が良いと考えるのは当然です。

ただトレーダーとしては、利益を上げるための取引環境としてどこの会社が最も適しているかを判断し選択する自由があります。ここは冷静に、その実態を把握し、自分にとって取引のしやすいFX会社を見つけましょう。

 

それでは、ここからは海外FX会社の特徴や国内FX会社との違い、海外FXのメリット・デメリットなどをお伝えしていきます。

 

海外FXのメリット6つと国内FXとの比較

海外FXの主なメリットは以下の6つです。

  • 無限の最大レバレッジ
  • 追証なしのゼロカットシステム
  • 取引ツールはMeta Traderが主流
  • 透明性の高いNDD方式で抜群の約定力
  • 豊富な取り扱い銘柄
  • 自己資金なしで取引できるボーナスキャンペーン

ここに挙げた海外FXのメリットは、ほとんどの国内FX会社にはない取引環境です。知れば知るほど、なぜこのような環境を国内FX会社が取り入れてくれないのか疑問に思うようになるでしょう。

一つずつ、国内FXと比較して詳しく解説していきます。

 

海外FXのメリット1.無限の最大レバレッジ

海外FX レバレッジ

国内FXのレバレッジは、最大で25倍と決められています。2011年に顧客保護を目的として金融庁が定めたもので、その後もさらにレバレッジを下げる議論が続けられています。

一方海外FX会社は日本の金融庁に登録していませんので、レバレッジ規制の対象外です。最大レバレッジは各社が定めており、多くの海外FX会社で100倍から3,000倍、あるいは5,000倍といった、日本では考えられないレバレッジが提供されています。また海外FXの最低取引数量はほとんどの会社で1,000通貨となっているため、極めて少額から取引を始められます

なお、掲示されるレバレッジはあくまでも最大レバレッジで、必ずしもそのレバレッジをかけたトレードをしなければいけないわけではありません。25倍のレバレッジで取引をしたければ、その分の証拠金を預けて小さなロットで取引をすれば良いのです。海外FXでは、どの程度のリスク・リターンを狙うかはトレーダーの裁量にゆだねられています。

 

海外FXのメリット2.追証なしのゼロカットシステム

海外FX ゼロカット

 

国内FXの場合、口座残高のマイナスはトレーダー自身が追加入金することで補填する必要があります。一方、海外FXにはゼロカットシステムがあるため、口座残高がマイナスになったとしても、自動的にマイナスがリセットされ、ゼロになります。つまり海外FXでは、マイナスはなく損失額は口座残高以内に収まるということです。

 

 

追証とは、保有ポジションの含み損が膨らみ、取引に必要な有効証拠金が不足してしまった場合に、追加の証拠金(追加入金)を求められることです。指定された日時までに証拠金を追加しないと、強制的に保有ポジションは決済されます。これを強制ロスカットといいます。

追証や強制ロスカットは、基本的には顧客保護の観点から採用されているシステムで、ある程度の効果はあります。しかし急激で大きな値動きが生じると、強制ロスカットが間に合いません本来決済されるべき水準とは大きく離れて決済され、口座残高がマイナスになってしまうことがあります

マイナスになる可能性のある国内FXと、マイナスのない海外FX。顧客保護の仕組みが整備されているのは、どちらでしょうか

 

海外FXのメリット3.取引ツールはMeta Traderが主流

海外FX 取引ツール

海外FXの取引ツールは、MT4もしくはMT5が主流です。FX会社独自の取引ツールを提供している会社もありますが、あまりお勧めできません。取引の実態が不透明ですし、インジケーターや自動売買EAを導入しづらく、非常に限定された条件で取引せざるを得ないためです。

Meta Traderであれば多くのカスタムインジケーターや自動売買EAが出回っているため、チャート分析や取引の幅が広がります

一方国内FXでは、MT4を使えるFX会社はまだ多くありません。MT5に至っては、2020年10月現在、導入している会社はまだ2社のみです。ほとんどの国内FX会社は、世界中のトレーダーが愛用しているMeta Traderではなく、会社独自のツールをわざわざ開発し提供しています。

 

 

海外FXのメリット4.透明性の高いNDD方式で抜群の約定力

海外FX 約定

 

FXには大きく分けて二つの取引方式があります。一つはNDD(ノンディーリングデスク)方式で、FX会社のディーラーを介さず注文を約定させるため、透明性が高くFX会社による不正な操作がありません。もう一つはDD(ディーリングデスク)方式で、FX会社のディーラーを介して注文が約定するため、いわゆるスリップや滑るという現象が発生しやすくなります

またNDD方式はSTP取引ECN取引に分かれ、特にECN取引はマーケット直結でオークション方式なので、その時の最適な価格で約定します。当然、FX会社による恣意的な操作が入る余地はありません

またDD方式の取引が、FX会社とトレーダーが利益相反の関係になるのに対して、NDD方式では顧客の損益はFX会社の損益と結びつきません。単純にスプレッドや取引手数料がFX会社の利益になるため、トレーダーには勝って多くの取引を継続してほしいという関係性が生まれます。

 

海外FXのメリット5.豊富な取り扱い銘柄

海外FX 銘柄

海外FXでは、通貨、貴金属や株価指数、エネルギーなどのCFDを一つの口座で取引できます。FX会社によっては、同一口座で仮想通貨や世界の個別株、債券も取引できます

一方、国内FXでは、通貨の取引はFX口座で、CFDの取引はCFD口座でというように取引口座が分かれていて、その都度資金移動をしなければなりません。ざっくりと大まかなトレードをしたいのなら良いですが、デイトレードやスキャルピングでチャンスを逃さずトレードしたい人にとっては、不便です。

取引銘柄が増えることによって、当然取引チャンスは広がります。ただ、まずは少ない銘柄の値動きをじっくり観察して、トレードすることをおすすめします

観察銘柄が増えれば、その分気が移りやすくなり集中力を継続するのも難しいです。ピンポイントでチャンスがきている銘柄を探すようなトレードをするよりも、価格の動きを追いながら、どこでどんな反応が生まれて今の価格帯にあるのかというプロセスを大切にトレードをしましょう

 

 

 

海外FXのメリット6.自己資金なしで取引できるボーナスキャンペーン

海外FX ボーナスキャンペーン

海外FXには魅力的なボーナスキャンペーンがいくつもあります。主なキャンペーンは、口座開設キャンペーン入金ボーナスキャンペーンです。

特に海外FXが初めての人には、口座開設キャンペーンがおすすめです。口座開設キャンペーンでは新規口座開設者を対象に、トレードで使えるボーナスクレジットが付与されます。ボーナス自体は出金できないことがほとんどですが、ボーナスを使ったトレードで得た利益は出金できます。

つまり未入金、自己資金なしでトレードを開始でき、そのFX会社の取引環境を確かめることができるうえにそのトレードで得た利益は出金できるのです。デモ口座もありますが、ボーナスを使ったトレードの方がより実戦的であり、海外FXを試すには最適の選択肢といえます。

国内FXにも口座開設キャッシュバックキャンペーンがありますが、受け取りに条件があります。その条件はかなり厳しく、3ヶ月以内に500ロットの新規取引をしなければならないなどです。

国内FXのキャンペーンでは、受け取り条件を達する前にキャッシュバック以上の損失を被る可能性の方が高いことは容易に想像がつきます。そもそも入金して取引しなければいけない時点で、海外FXとの差は明らかです。

 

 

ここまで海外FXのメリットをお伝えしましたが、もちろんデメリットもあります。デメリットは事前に把握しておくことで対処でき、慌てずに済みますので、あらかじめ確認しておきましょう。

最も口座開設ボーナスが手厚い海外FX会社は、Gem Forexです。

新規口座開設で2万円分のボーナスが付与され、利益分は無条件で出金できます。2万円分のボーナスでGem Forexを体験するなら、最低ロット1,000通貨で長く試すことも、少しレバレッジを張って、1~2万通貨で大きな利益率を狙うこともできます。

是非有効に活用してください。

 

海外FXのデメリット3つ

海外FX デメリット

海外FXのデメリットは、取引に直接関係するというよりも、その周辺の手続き関連が多いです。ですが、最近は手厚い日本語サポートを提供している海外FX会社も多いので、有効に活用することで解消できます。

海外FXの主なデメリットは、以下の3つです。

  • スプレッドが広め
  • 入金手続きが面倒
  • 税率が高い

それぞれ、国内FXと比較しながら詳しく確認していきましょう。

 

海外FXのデメリット1.スプレッドが広め

海外FX スプレッド

海外FXのスプレッドは国内FXに比べて広めです。狭いスプレッドで定評のあるAxioryでさえ、スタンダード口座のスプレッドはドル円で1.1pipsほどです。一方国内FXでは、スプレッド競争が激しくなっていて、2020年10月現在ドル円のスプレッドは多くのFX会社で0.2pipsとなっています。スプレッドはそのまま取引コストとなるので狭いに越したことはありません。

ただ、DD方式である国内FXでは約定価格を操作でき、約定が滑って不利な価格でポジションを保有してしまうことも少なくはありません。実質的なコストを考慮するのなら、スプレッドだけではなく約定力も含めたFX会社選びを心がけましょう

また海外FXには狭いスプレッドと高い約定率を提供しているECN口座がありますが、スプレッドに加えて手数料がかかりますので、それも含めた取引コストで比較しなければいけません。

私は国内FXも海外FXも経験しましたが、約定のスリップとスプレッドを合わせた取引コストで比較するとあまり差を感じていません。海外FXのデメリットとしてスプレッドが挙げられることが多いですが、確かな約定力がある方が不確定なコストを考えなくて済むので、海外FXの方が計算がたちます。

海外FXでスプレッドだけを考えるのなら、あまり知られてはいませんが、Atlas Forexがダントツです。手数料のないスタンダード口座で驚愕の最狭スプレッドを提供していますので、是非口座開設ボーナスでその威力を体感してください。

海外FXでスキャルならAtlas Forex!!驚愕の激狭スプレッド!!

 

 

海外FXのデメリット2.入金手続きが面倒

海外FXの入金方法

海外FXでは、国内銀行送金ができるFX会社がほとんどですが、着金時間が若干遅くなってしまったり、入金の際、依頼人欄にアカウント番号を入力したり、入金完了画面をスクショして送らなきゃいけなかったりと、国内FXにはない手間がかかります

海外FXでの入出金には、オンライン送金サービスのbitwalletCurfexが非常に便利です。一度登録すれば、多くの海外FXで利用できますので、これから海外FXを始めるのなら、必ず登録しておきましょう。

CurfexはAxioryでしか対応していない資金移動業者ですが、日本の金融庁に登録しているので安心して取引に使えます。

入出金も迅速で、手数料も安いので、オンライン送金サービスとしては正直bitwalletよりも使いやすいですし、もっと普及してほしいところです。Curfexで安心して入出金したい人は、Axioryを利用しましょう

Axioryは、海外FXの中ではスプレッドも狭く、優秀なサーバーとして有名なエクイニクス社と提携し、取引環境を整えている総合力の高い会社です。

Axiory公式サイトへ

海外FXのデメリット3.税率が高い

FXで利益を出したら、確定申告しなければいけません。その際は所得税と住民税の課税対象となります

国内FXで稼いだ利益は、源泉分離課税なので、どれだけ利益をあげても一律20.315%(復興特別所得税含む)の税率です。一方、海外FXで稼いだ利益に関しては総合課税となりますので、累進課税制度が適用され、稼げば稼ぐほど税率は上がり、最高税率は55%となっています。その差は約35%ですから、かなり大きいです。

税率も海外FXのデメリットとしてよく取り上げられています。しかし、累進課税制度をよく知っていれば、対応策はあります。

累進課税制度では、所得の大きさによって以下の税率が適用されます。

所得金額 所得税率 控除額
195万円以下 5% 0円
195万円超330万円以下 10% 9万7,500円
330万円超695万円以下 20% 42万7,500円
695万円超900万円以下 23% 63万6,000円
900万円超1800万円以下 33% 153万6,000円
1800万円超4000万円以下 40% 279万6,000円
4000万円超 45% 479万6,000円

ここに住民税として一律10%加算されますので、最高で55%となります。

この表を見てわかるように、住民税を加味しても、330万円以下の利益であれば、税率は海外FXのデメリットとはなりません。むしろ少ない利益であれば海外FXの方が有利な税率となります

私は、少額から稼ぐための手段として、海外FXをおすすめしています。ある程度利益を上げられるようになれば、国内FXの低レバレッジでも十分な取引額でトレードでき、それに応じて利益額も大きくなりますので、最初は海外FXを利用して、税負担が大きくなるようなら優良な国内FXを利用すると良いでしょう。

 

海外FX会社まとめ

海外FXには多くのメリットがあり、デメリットとして挙げられていた要素は、さほど大きなデメリットではないということがお分かりいただけたのではないでしょうか。

レバレッジの使い方やスプレッドの考え方、手数料や約定力を加味すること、入出金の便利なサービス、利益額によっては税率でも海外FXに分があることなど、イメージだけで敬遠してしまうにはあまりにももったいない取引環境が海外FXにはあります

今は優良な海外FX会社がたくさんありますので、まずは少額から海外FX生活をスタートしてみましょう

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