今年に入って、相場の値動きが昨年末とは異なると感じています。
継続して勝つためには、こういう変化を感じて戦い方を柔軟に変更しなくてはいけません。
ボラティリティを見誤るとつらい
ボラティリティは、値動きの変動幅です。ボラが大きい方がリスクが高いとされることが多いですが、的確に仕掛けられれば、短い保有時間であってもある程度の値幅を稼げるので、利益が残りやすくなります。
特に私のような、エンベロープの中でのトレードを基本とするようなトレーダーは、短時間で上限から下限、下限から上限までの動きを取れることが多くなります。
しかしボラティリティが縮小して値動きが小さくなると、伸びると思ったところで伸びないので利確し損ねて建値に戻ってしまったり、損切りせざるを得なかったりするケースも増えます。
決して仕掛けが悪くなくても、結果的にマイナスであったり、含み益から建値になって手仕舞うことになってしまうと、どうしてもネガティブに考えてしまいがちです。思うように利益があげられなくてイライラすることもあるでしょう。
また、せっかく良い仕掛けをしていても、結果が良くないと疑心暗鬼になって仕掛けが乱れることもあります。うまくいかない理由を見誤らないよう、相場の変化にはいち早く気づきたいところです。
ポンドのボラティリティを見る
私は普段、ポンドばかりトレードしているので、ポンドのボラティリティをチェックします。
ボラティリティのチェックは、OANDA Japanのボラティリティ確認ツールが使いやすいです。
上の表は、ポンドドルの一日のボラティリティをグラフ化したもので、過去6ヶ月間のボラティリティを表示しています。
昨年12月に比べて、1月のボラティリティが低下しているのは明らかです。
もう少し遡って昨年11月のボラティリティを見てみると、この時期も低いことがわかります。この時期は、アメリカの大統領選が行われていて、先行きが不透明な状態でした。値動きが緩慢で、利が伸びないため非常に細かいトレードをしていたことを覚えています。
相場の変化を数字で確かめる
トレードをしていて、「なんかおかしいな・・・」「なんで勝てないんだろう・・・」と思うことがあります。
好調な時期と、不調な時期がはっきりと分かれることもあります。
急にトレードが上手くいかなくなった時は、相場状況が変化していることを数字で確かめると良いかもしれません。
なんとなくではなく、今回記事にしたボラティリティのように、明らかな相場状況の違いを数字で確認できると納得できます。
相場の変化を感じたら、戦い方も変化させる
トレーダーは常に相場に合わせてトレードしなくてはなりません。
相場が変化したら、自分の戦い方も変化させる必要があります。
ボラティリティが縮小してきたと感じたら、一度のトレードで大きな値幅を稼ぐことは諦め、細かい利益を積み重ねる方が賢明といえるでしょう。
場合によっては、チェックする時間足を変えたり、ロットを調整したりする必要もあるかもしれません。
変化に対応して生き残る
FXって複利で爆発的に増やせる可能性があるから一発狙いたくなります。でも前から思ってるんですが、FXってそういう性質のものではなくて、もっと長期的な目線で考えるものではないでしょうか。
FXは99勝1敗で全部を失う可能性があるので、痛恨の一撃を食らわないように気を付けなくてはいけません。FXでいう痛恨の一撃って、一発で証拠金全部失うことだと思います。これってほとんどの場合、損切りしないトレードもしくは証拠金維持率ギリギリのハイレバレッジトレードが引き起こします。
維持率ギリギリのトレードの方は端から逆行しねえだろうっていうギャンブル臭がするので、ひとまず置いておいて、損切りしないトレードは短期的には運が良ければ大きく稼ぐ可能性がありますが、いずれ全て失います。これは私も経験済みです。
でも、的確に仕掛け続けて的確に損切りし続けるってかなり難しくて、仕掛けの失敗もありますし、損切りの失敗もあります。
だからこそマイナスを計上するので、損益的にも体感的にも3歩進んで2歩下がるみたいなことになります。ということはつまり一歩一歩進むということで、結局は長期戦になるわけです。
長期で戦い続けるということは、様々な出来事に対応する必要があり、その対応力こそがFXで勝ち続けるうえで非常に重要なことだと感じています。
相場の変化に気づくこと、変化に気づいたら戦い方を変化させること。
肝に銘じて戦っていきたいと思います。
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