TitanFXは、2015年よりニューヨークでFX業を開始した、比較的新手の海外FX業者です。金融ライセンスをバヌアツ共和国で取得しており、新興企業でありながらボーナスキャンペーンをほとんどうたない稀有な存在で知られています。
ボーナスキャンペーンをやらない代わりに、トレーダーにとってメリットの大きい取引環境を整えることに注力しており、その取引システムは中上級のスキャルピングトレーダーから絶大な人気を誇っています。
TitanFX会社概要
TitanFXは、前述の通り新興の海外FX業者ですが、日本語サポート、顧客資金の分別管理、ゼロカットシステム、NDD取引(STP,ECN)といったトレーダーにとっては非常に安心感のある取引環境を整えています。
以下、会社概要です。
会社名 | Titan FX Limited |
所在地 | 1st Floor, Govant Building, Kumul Highway, Port Vila, Vanuatu |
金融ライセンス | バヌアツ金融サービス委員会 |
日本語対応 | あり |
口座タイプ | スタンダード(STP)、ブレード(ECN) |
取引方式 | NDD方式 |
取引ツール | MT4、MT5、ウェブトレーダー |
最大レバレッジ | 500倍 |
ロスカット水準 | 証拠金維持率20% |
両建て | 可 |
スキャルピング | 可 |
TitanFX4つの特徴
TitanFXはトレーダーにとって取引のしやすい環境を構築することを第一に掲げ運営している海外FX業者です。ここでは、その大きな4つの特徴を一つずつ詳しくご紹介していきます。
TitanFX特徴1 安心できるNDD取引
TitanFXの取引方式は、透明性の高いNDD方式です。TitanFXには口座タイプが二つあり、STP方式とECN方式の口座タイプに分かれています。より取引の透明性を求めるのであれば、ECN方式のブレード口座ですが、STP方式のスタンダード口座であっても高い透明性は十分に保たれています。
実際に取引をしてみても、スタンダード口座でも約定に問題はありませんし、スプレッドも他社より狭いので高頻度の取引を行うスキャルパーやEAを利用するトレーダーにはより有利です。というのは表向きの見解で、正直、ボラのあるポンオジやユロポンをスキャルで取ろうとしたら、スプレッドのコストは大きいと言わざるを得ません。
スタンダード口座でスキャルなら、低ボラでもスプレッドが低い通貨ペアを選択し、ロットを上げて取引した方が良いです。スプレッドの比較表は、TitanFXのスプレッド比較 をご覧ください。
TitanFX特徴2 高精度の取引システム『Zero Pointテクノロジー』
Zero Pointテクノロジーは、TitanFXが最も力を入れているトレードインフラストラクチャーです。従来は主要金融機関しか利用できなかったテクノロジーを一般のトレーダーが使えるように開発されました。
このテクノロジーによって、世界中のあらゆる市場にアクセスが可能になり、非常に高い流動性が確保できています。多くのLP(リクイディティ・プロバイダ)の注文から1秒当たり数百万回比較し、顧客の注文に最適なものを選択し、約定させています。
これにより、通貨ペアだけでなく、株価指数や貴金属、エネルギーといったCFDでもベストプライスを遅延なく提供してくれます。
TitanFX特徴3 遅延性が低く安定したNYサーバー
細かいトレードを繰り返すトレーダーにとっては、FX会社がサーバーをどこに置いているのかも気になるところです。サーバーによっては、レートの配信や約定にレイテンシー(遅れ)が生じる可能性があります。
サーバーとして多くのトレーダーから評価されているのが、エクイニクス社です。エクイニクス社のサーバーは、トレードだけでなく非常に身近な企業にも利用されています。
特にエクイニクス社のニューヨークサーバーは非常に評価が高く、TitanFXもここのサーバーを利用していて、高速約定やレイテンシーのないレート配信を可能にしてくれています。
TitanFX特徴4 最狭クラスのスプレッド
TitanFXでは、トレーダーにとって嬉しい取引環境を整えてくれています。Zero Pointテクノロジーやエクイニクス社のNY4サーバーもその一つです。しかし、取引環境とスプレッドは全く別の話で、特にSTP方式ではFX会社が自由にスプレッドを設定できるため、FX会社によって差が生まれます。
それにもかかわらず、TitanFXのスプレッドは業界最狭クラスです。またECN方式のブレード口座の手数料も往復1ロットの取引で7ドルと標準的な手数料を設定しています。XMの10ドルと比べればだいぶ良心的です。
次に、TitanFXのスプレッドを口座別で他社と比較してみます。数値は公式サイトからピックアップしたものですが、実際のトレードをしていても大きな差は感じませんので、リアルな数値として考えていただいて構いません。
TitanFXのスプレッド比較
表にしているFX会社は全て変動制のスプレッドを採用しているので、数値は平均値となっています。また時間帯によっては大きくスプレッドが開くこともありますので、実際の取引の際は気を付けましょう。
TitanFXスタンダート口座スプレッド比較
TitanFXスタンダード口座のスプレッド比較です。他社についても全てスタンダード口座となっています。
TitanFX | XM | Axiory | |
米ドル円 | 1.33pips | 1.6pips | 1.2pips |
ユーロ円 | 1.74pips | 2.3pips | 1.3pips |
ポンド円 | 2.45pips | 3.6pips | 1.8pips |
豪ドル円 | 2.12pips | 3.3pips | 2.0pips |
ユーロ米ドル | 1.2pips | 1.7pips | 1.2pips |
ポンド米ドル | 1.57pips | 2.4pips | 1.6pips |
豪ドル米ドル | 1.52pips | 1.6pips | 1.7pips |
ユーロ豪ドル | 2.75pips | 3.0pips | 2.3pips |
ポンド豪ドル | 3.94pips | 4.3pips | 2.5pips |
表記だけ見ればほとんどの通貨ペアで、Axioryのスプレッドの方が狭いです。とくに日本人に人気のユーロ円、ポンド円の差は大きいです。逆にドルストレートに関してはTitanFXのスプレッドの方が狭くなっています。
ボラティリティの大きいユーロ豪ドルやポンド豪ドルではAxioryに軍配が上がりました。
あえてTitanFXのスタンダード口座でスキャルなら、ドル円、ユーロ円、ユーロドル、ポンドドル、オジドルあたりです。ユロオジやポンオジはボラが大きいので、スキャルパーとしては美味しい通貨ペアですが、スプレッドを考慮すると、手が出しづらくなります。
TitanFXブレード口座スプレッド比較
TitanFXはECN方式になっていて、スプレッドが狭い代わりに取引ごとに手数料がかかります。ブレード口座の手数料は、1ロットの往復取引につき7ドルです。以下の表には各社ECN口座のスプレッドを表示しています。
全て1ロットでの取引を想定し、手数料をpips換算して加えたものをカッコ内に表記しました。実際のコストを計算する際は、カッコ内の数字を参考にしてください。
TitanFX(往復7ドル=0.7pips) | XM(往復10ドル=1pips) | Axiory(往復6ドル=0.6pips) | |
米ドル円 | 0.33pips(1.03pips) | 0.1pips(1.1pips) | 0.2pips(0.8pips) |
ユーロ円 | 0.74pips(1.44pips) | 0.4pips(1.4pips) | 0.2pips(1.0pips) |
ポンド円 | 1.45pips(2.15pips) | 1.2pips(2.2pips) | 0.5pips(1.1pips) |
豪ドル円 | 1.12pips(1.82pips) | 1.2pips(2.2pips) | 0.6pips(1.2pips) |
ユーロ米ドル | 0.2pips(0.9pips) | 0.1pips(1.1pips) | 0.2pips(0.8pips) |
ポンド米ドル | 0.57pips(1.27pips) | 0.3pips(1.3pips) | 0.6pips(1.2pips) |
豪ドル米ドル | 0.52pips(1.22pips) | 0.4pips(1.4pips) | 0.5pips(1.1pips) |
ユーロ豪ドル | 1.75pips(2.45pips) | 0.9pips(1.9pips) | 1.1pips(1.7pips) |
ポンド豪ドル | 2.94pips(3.64pips) | 2.0pips(3.0pips) | 1.3pips(1.9pips) |
純粋に表示のスプレッドであれば、全てのスプレッドでAxioryの方が狭いという結果です。あとは約定の差になりますが、ECN口座で取引する時間帯を間違えなければ大きく滑ることは考えられず、取引コスト面ではAxioryの方が有利といえます。
取引コスト面ではAxioryに及びませんでしたが、その差は僅差です。手数料を考慮しても、スタンダード口座よりもコスト面で有利であることは間違いありません。ただ、やはり通貨ペアや取引ロットは考えて利用した方が良いでしょう。
TitanFXの取引ツール
TitanFXで利用できる取引ツールは、MT4、MT5、ウェブトレーダーの三つです。ウェブトレーダーは、MT4のウェブ版なので、扱い方はほとんどMT4です。
スマホにMT4若しくはMT5をインストールすれば、PCでなくてもトレードできます。
TitanFXのデメリット
TitanFXは、非常に優秀な取引環境を整えていて、Axioryには敵わなかったもののスプレッド面でも業界では最狭クラスであることに変わりはありません。
しかしそんなTitanFXにもデメリットはあります。
TitanFXにはほとんどボーナスキャンペーンがない
海外FXでは多くの会社が開催しているボーナスキャンペーンですが、TitanFXではほとんど開催されていません。その費用を取引環境の整備に使っており、それだけトレーダーにとって有利な環境を提供しているのですが、正直とっつきづらいですね。
口座開設ボーナスでTitanFXを試したいと思っている人にとって、ボーナスがないことは残念だと思いますが、TitanFXにはデモ口座があります。取引環境を試す際は、デモ口座を活用しましょう。
TitanFXの取り扱い銘柄は77種類 豊富な銘柄が魅力
TitanFXの取り扱い銘柄は、通貨ペアが57種類、貴金属が7種類、エネルギーが4種類、株価指数が9種類と非常に豊富です。
トレーダーによっては、決まった銘柄をトレードし続ける人もいれば、多くの銘柄をザッピングしながらその時の相場に合わせて取引銘柄を選定する人もいます。いずれにしても、銘柄数が多くて困ることはありません。
多くのチャンスを拾えるのは、豊富な銘柄を同一口座で取り扱っているFX会社ならではです。
TitanFXまとめ
以上、TitanFXについてまとめました。一般的にTitanFXはECNのブレード口座が非常に優れていて、人気があるとされています。確かにZero Pointテクノロジーやエクイニクスのサーバーは魅力的で、約定力も問題ありません。ただボーナスキャンペンをうたないなど硬派な面はとっつきづらさを感じさせます。ここで二の足を踏んでしまう人も多いと思いますが、海外FX業者としては安定感があり、安心して利用できる業者の一つです。
特に優良な取引環境を求めている短期トレードをメインとするトレーダーにはおすすめです。ぜひ実際にトレードして、取引のしやすさを感じてください。
なお、入金については、【TitanFX入金方法を詳しく解説】をご覧ください。見ながら進めれば手間なく入出金できるよう解説しています。
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